【台湾】中国との国境最前線である孤高の島「金門島」に行ってみた

あまのじゃく旅ブログ

台湾であるにも関わらず、台湾本島からは200km以上も離れており、
中国大陸からは数kmしか離れていない中国に最も近い島「金門島」。
歴史的な背景を持っており、中国とも切っても切れない関係を持っている島です。

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台湾から金門島への行き方

金門島へは飛行機一択です。以前は季節限定で高雄から観光船が出ていたようですが、
今はないようです(因みに中国の厦門からは高速船が出ており、15~30分ぐらいで
金門島に着きます)。
台湾の各地の空港から行くことが出来ます。
台北松山空港(TSA)、台中国際空港(RMQ)、高雄国際空港(KHH)、台東空港(TTT)
から直行便が出ております。
私は今回、この中で台北松山空港から金門島を目指しました。
1日に15便ぐらい出航しており、早朝便は朝7:00から、最終便は18:20になってます。
料金は片道1万円ぐらい(旅行時期:2023年5月初旬)でした。
飛行時間は約1時間ぐらいでした。

飛行機は流石にプロペラ機でした、、、

宿泊先

最も中国に近い小金門に行きたかったので、島の西部である金城周辺のホテルである
「宏福旅店」をアゴダで予約しました。空港からタクシー移動で料金は日本円
で約1,500円ぐらいで宿料金は日本円で1泊4,000円ぐらいでした。
対応言語に英語が入っておりましたが、正直、あまり通じませんでした。

観光スポット

九宮坑道

金門島から更に中国大陸に近い、小金門島にある「九宮坑道」。
戦時の軍事運搬作業の安全を確保するために作られた坑道です。

金門島から九宮坑道への行き方

船で行くか、22年10月30日より金門大橋(金門島と小金門島を結ぶ)が開通した為、
タクシーで小金門島に渡る事も出来ます。
船移動だと水頭港という所からフェリーが出ております。金城付近から水頭港まで徒歩
だと30分ぐらいは掛かります。私は時間がおしかったので、タクシーで金門大橋を渡り
九宮坑道に行きました(タクシー代は約1500円~2,000円ほど)。

金門大橋

九宮坑道は水頭港からフェリーで渡った先の九宮碼頭という港から
徒歩で2分程度の所にあります。

九宮坑道の入り口

九宮坑道の中は静かで歴史の面影が残ります。

九宮坑道の中

獅嶼島

小金門島より更に中国大陸に近いとされている島です。
一般人の上陸は認められておらず、軍関係者のみが上陸を許されている島です。
この島は「L36據點」という地点から見る事が出来ます。

L36據點への行き方

この後に紹介をする地雷展示館や双口海浜公園、防雷區公園を行く際にも
そうですが、小金門島に着いたはいいものの、移動手段に困ってしまい
(調べたり見た限り、バスは無さそうだった、、、)、3~4時間ぐらいかけて
タクシーを使って観光をしました。
九宮碼頭の港には島のインフォメーションセンターがあり、ここに藁をもすがる
思いでお願いをしました。。。

九宮碼頭あるインフォメーションセンター

インフォメーションセンターにいるおばちゃんにメモ書きした中国語(繁体字)
を手に観光したい場所を伝えたら、何とかこちらの意図が通じて観光用タクシー
を呼んでくれました。
最終的には金門大橋を渡ってホテルまで連れて行って欲しいと伝えて、
料金はTWD3,000ぐらい(日本円で約13,000円ぐらい)掛かりました。
ただ、メモ書きにはL26據點、仿雷區公園としか書いていないのですが、
結局、色々と連れていってもらって完全フルパッケージの小金門島観光でした。

これだけのメモ書きで通じた

L36據點から獅嶼島は拝めたのですが、この時期、どうもネットで調べると
霧が出やすい時期のようで、滞在した2日間では対岸の厦門をはっきりと見る事
が出来ませんでした(終始、霞んでおりました)。

小金門島沿岸から見た獅嶼島
中国厦門側は霞んでいて殆ど見えず。。。

地雷展示館

戦時中に使用された地雷を展示しております。
当時の歴史的な背景から2022年には当時から残る10万個にも及ぶ地雷撤去
が完了した事やまた、地雷の原理を作ったのが、三国志の中でも天才軍師として
描かれている諸葛亮孔明と説明されていたりしました(本当か?)

地雷展示館の入り口
地雷の原理は諸葛亮孔明が作り上げたという説明文

双口海浜公園

中国厦門と6kmの距離に位置する海岸です。
海岸には戦争の名残である、「忍び返し」を見る事が出来ます。
これで敵船の侵入を防いでいたというわけです。

忍び返し

最後に

やはり、観光客の大半は中国人観光客であった。
その地理的な環境から距離が近い、中国本土からの観光客は金門島の人からすると
重要な収入源です。
更に18年には金門島の慢性的な水不足の問題を解決するべく、厦門と金門島に水道管
を引いて、厦門から水が供給されております。
また、更に水道管の次は厦門と金門島を結ぶ厦金大橋の構想まであがっており、
現台湾政府はこれに反対をしているようです。
台中の現状を踏まえると金門島の今の現状を良しとはしていないだろうが、
金門島の置かれている立場を考えると中国側とも良好な関係を保たなければならない
という非常に難しい立ち位置にある金門島。
その歴史的な背景から現在、置かれている立場を目のあたりにした旅でした。

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